道場
稽古の場、その手入れ、そして訪れたときに目にするもの。
武道のための場所
私たちの道場は、武道の稽古と指導のためだけに使われる、広く見通しのよい空間です。運営は指導部と協会の指導者が担いますが、道場の手入れは指導者だけの仕事ではなく全員の務めであり、実際に維持し整えているのは稽古生です。
道場は武道を深く学ぶのに適した場所であり、年齢や性別、職業を問わずさまざまな人と出会える場でもあります。
入り方と出方
道場の作法、礼法は儀式ではありません。裸足の四十人が一つの床を分け合うための約束事です。初日から知っている必要はありませんし、きつく直されることもありません。必要なのは次のことだけです。
- 履物は畳の外に。畳には必ず裸足で上がります。靴は爪先を外に向けて置くと、向きを変えずに履けます。
- 畳に上がるとき、降りるときに礼を。立ったまま正面に向かい、軽く一礼します。これが外と稽古の場との区切りです。
- 相手にも稽古の前後に礼を。始めにお願いします、終わりにありがとうございました。
- 遅れたときは着替えて畳の端で正座し、指導者の合図を待ちます。指導者の前を横切らないようにします。
- 指輪、腕時計、ピアスは外し、手足の爪は短く。どちらも怪我をさせるのは自分ではなく相手です。
- 稽古着は毎回洗ったものを。相手とごく近い距離で稽古します。
- 畳の上での飲食はしません。携帯電話は更衣室に置いておきます。
- 終わったら全員で掃除をします。五分ほどで、初心者の仕事ではありません。全員の務めで、指導部長も箒を持ちます。
はじめての一日
十五分前にお越しください。更衣室をご案内します。長袖の動きやすい服に着替えて、畳の端まで出てきてください。上の項目のうち大事なところは、その場で誰かが教えます。知らなくて構いません。
稽古は正座から始まり、正面への礼、そして指導者と全員との礼を交わします。次に準備運動と受け身。受け身は最初に習い、いちばん多く繰り返すものです。そのあと指導者が技を示し、相手を何度か替えながら二人一組で稽古します。最後に呼吸法を行い、もう一度礼をして終わります。
所要は一時間。点数はつかず、勝ち負けもありません。痛いところがあれば、言えばそこで止めます。それだけのことです。
正面
道場の正面は、礼をする側の壁です。私たちの道場には書と、開祖・植芝盛平の写真を掲げています。この礼は特定の人物や宗教に向けたものではありません。ここで稽古できるものを築いたのは先人であり、自分はそれを借りているにすぎない、という確認です。
畳の入口には、もともとは日本語ではない一文も掲げてあります。唱えよ、友、そして入れ。出典がわかる人にはわかりますし、わからなくても、すぐ下に訳が添えてあります。
私たちの稽古場
道場での活動に加え、産靈合気道文化協会はバルセロナ周辺の他の施設でも稽古を行っています。現在はマリナ・バゾス市立スポーツセンター、エスプロンセダ市立スポーツ複合施設、そしてバルセロナ大学法学部で稽古を開いており、合気道を新しい場所と人びとに届けています。