合気道

合気道とは何か、どこから来たのか、そしてここでどう稽古するのか。

合気道 · Aikido Musubi

この武道について

合気道は、20世紀初頭に植芝盛平(1883–1969)が大成した、試合を行わない日本の武道です。日本の古流武術、とりわけ大東流合気柔術を土台とし、しなやかで自然な、しかも極めて有効な体さばきによって、相手の力を用いて攻撃をかわし、導き、無力化します。

稽古は反復を重ねる厳しい鍛錬です。左右の均衡を保ち、技をかける側と受ける側を交互に務めます。合気道は健康によいだけでなく、日常生活に自然につながる自信を育てます。

年齢や体力を問わず、男女を問わず、大人も子どもも、いつからでも始められます。

稽古の一時間

一時間。流れはほぼ毎回同じです。座って始まり、座って終わり、その間はひたすら繰り返します。

  1. 礼。正座で、正面へ、そして指導者と全員とで。
  2. 準備運動。手首、肩、腰をほぐします。手首を入念にするのは、多くの技が手首にかかるからです。
  3. 受け身。後ろ受け身、前受け身、前回り受け身。合気道の半分であり、入門して最初に習うものです。
  4. 技。指導者が二、三度示し、二人一組で稽古します。取りと受けを交代し、相手も何度か替えます。
  5. 呼吸法。座って行う呼吸の稽古で締めくくります。
  6. 礼、そして掃除。全員で五分ほど。

武器の稽古

試合をしない武道が武器を学ぶのには理由があります。合気道は剣の理合いから生まれており、素手の動きの多くは、一度木刀を持って行ってみるとよくわかります。いずれも木製で、刃のあるものは使いません。

木刀

bokken

木の刀。正面打ち横面打ちはここから来ており、稽古の半分の土台になります。

一メートルあまりの杖。間合いと、両手を離して使う体の運びを学びます。

短刀

tantō

短刀。取り上げの稽古に用います。必ずゆっくり、必ず相手に断ってから。

武器稽古の曜日と時間

段級と審査

の審査は道場で行います。は東京の財団法人合気会に登録され、国際合気道連盟を通じて国際的に認められます。

受審の日取りは決まっていません。稽古が仕上がったと指導者が判断したときに推薦されます。審査ごとに攻撃と技の内容が定められており、前の級・段からの最低稽古日数もあります。審査の前には、受ける人なら誰でも参加できる準備稽古があります。

簡単な歴史

植芝盛平は1883年に田辺に生まれ、いくつかの古流を学んだのち、武田惣角の大東流合気柔術に出会います。これがのちの技術的な土台となりました。1930年代には東京に道場を開き、それがのちの合気会本部道場となります。この時期を通じて、武術としての効きから、名の由来である「相手の力とぶつからず合わせる」という考えへと重心を移していきました。

第二次世界大戦後、占領下で武道の禁止が解かれると、門人たちが日本の外で教え始めます。ヨーロッパには1950〜60年代に、スペインには1970年代に伝わりました。現在は開祖の孫が率いる(財)合気会が、国際合気道連盟を通じて世界各地の段位の認定をとりまとめています。